2007-01-01から1年間の記事一覧

貧困とRFK

RFK

最近私は、日本の反貧困運動に関心を抱いているため、自然とボビーと反貧困運動の関連についてもっと調べたいと考えているところです。(問題は、時間がないこと。なかなか更新もできないし。) 今日は『ケネディ家の人々』から、RFKと貧困関連の箇所を抜粋…

Bobby is Real

RFK

唐突ですが、私の好きな箇所を引用します(拙訳)。 詩人のニッキ・ジョバンニは、当時(引用者注:ボビーの最後の選挙戦)ボビーのために働いており、一度彼に面会したことがある。彼女は彼を「本物」(real)であるとして崇拝していたが、これは彼がいつも真…

『ケネディ』

中公新書から出た『ケネディ―神話と実像』を入手しました。ケネディ―「神話」と実像 (中公新書)作者: 土田宏出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2007/11/01メディア: 新書 クリック: 8回この商品を含むブログ (16件) を見る JFKの伝記なのに、そこからRFK…

『アメリカの20世紀』

RFK

中公新書から出ている『アメリカの20世紀』を手に取ってみた。 その下巻に収録されている第7章に、ケネディ政権のことが書かれている。ボビーはこの章と次の第8章の最初の部分にちょっぴり登場。 そこで、ボビーについての記述で気に入ったところ(下巻の104…

82回めの誕生日

RFK

今日は、ボビーの誕生日。生きていれば、82歳ですね。 老人になっているボビーはちょっと想像できませんが、もし存命なら、グローバリゼーションのもとに貧困が広がる現代世界の有様を見過ごしはせず、何か行動を起こしているはずです。 ボビーが闘っていた1…

Jenaをめぐるニュース続報

先日取り上げたジェナ(記事ではジーナとなっている)で起こった事件に関するニュースを目にしたので、リンク。 http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2007111702065139.html この事件は、アメリカ社会が抱えている「人種」問題の根深さを感じさ…

A tribute to all those who die before their time

RFKへのトリビュート・ビデオは数々あれど、これは結構胸を打たれたので、ここにリンク。 これは、4分ほどのものですが、2分半ほどでボビーは死んで、そのあと、彼を悼む人々の映像を流し続けているところが、泣かせるのでありますね。 そして、写真ではなく…

BIG MAMA

このところ何かと忙しくてなかなか更新できずに11月になってしまいました。 ところで、ゴダイゴ(懐かし過ぎ)が先月出した新しいCDには、RFK夫人のエセル・ケネディとRFKに捧げられた歌が収録されているらしい。BIG MAMAアーティスト: GODIEGO出版社/メーカ…

『新しい時代』2

RFK

もしも、黒人は現状に甘んじるべきだとか満足すべきだという者がいれば、その者に、進んで膚の色を変え、大都市の黒人街に住みに行く意志があるといわしめようではないか。そのときにだけ、そういった発言をする権利を持てるのである。(52p) 難題、それは…

ジェナ

『私のように黒い夜』から50年近く経つが、まだまだ黒人差別は続いていることを教えてくれる、ジョン・メレンキャンプの新曲「ジェナ」。 この曲の背景となった事件や歌詞については映画評論家町山智浩アメリカ日記2007年10月16日をご参照ください。 英語で…

Black Like Me

9月の終わりにさる会合でRFKについて話をした際、出席されていたオーストラリア人の神父さんが、60年代の黒人問題を理解するのに是非読んだらいいと勧めてくださったのが、Black Like Me。 それは日本語訳されているよと言われ、その邦題は確か『私のように…

『新しい時代』

RFK

図書館で『新しい時代』という題名の本を借りてちょびちょびと読んでいます。 著者はロバート・F・ケネディ。 ひょっとして、To Seek a Newer World の翻訳かなあと期待したのですが、A New Day の翻訳本でした。ちょっとがっかり。 To Seek a Newer World作…

RFKと子供たち(4)

RFK

善きサマリア人病院の前にて。 Pray for Bobby の紙を持っている子供たち。 しかし、子供たちの祈りも空しく、RFKは1968年6月6日未明に逝ってしまいました。 木曜日の早朝、ケネディ上院議員が死亡したと発表された後、善きサマリア人病院から戻りながら、あ…

RFKと子供たち(3)

RFK

「子供たちが彼を非常に必要としていたのと同じくらいケネディも子供たちをとても必要としていた」とジャーナリストのメリー・マクグロイは看破していました。 彼女はしばしば、孤児院から子供たちをボビーの自宅のプールで泳がせるためにそこへ連れて行って…

ドロシー・デイ

20世紀アメリカのカトリック教会を代表する人物として、トマス・マートンと並んでドロシー・デイは不可欠な人物だ。 無神論からカトリックに回心し、カトリック労働者運動のカリスマ的な指導者として、また非暴力主義、絶対平和主義を貫き、行動した信徒とし…

RFKと子供たち(2)

RFK

ボビーが子供と一緒にいる写真は数々あれど、子供たちがわらわらと彼に群がっている映像は珍しいような気がします。 2分半ほどの下の映像の後半部分(前半はアマゾン河でRFKは魚釣りをしている)で、1965年にRFKがアマゾン奥地に現地で働く司祭と共に行った…

Bobby

エステベス監督の映画『ボビー』のDVDが届き、鑑賞。 ボビー BOBBY [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2007/08/10メディア: DVD クリック: 8回この商品を含むブログ (47件) を見る 映画もあらためて観て、いい出来だと思いましたが、なにより私にとって嬉し…

ミシシッピー・バーニング

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4195987342/hatena-22/ref%3Dnosim/250-6919306-9452261 1964年夏。ミシシッピー州ジェサップ。三人の公民権運動家が杳として行方を絶った。ただちにFBIは大がかりな捜査に乗り出し、二人の腕ききの捜査官を現地に…

RFKと子供たち(1)

RFK

私は、RFKというと、子供がぞろぞろと後をついてくるという写真を思い浮かべます。 なぜ彼はあんなに子供を惹きつけたのか? というわけで、今回はRFKの中の子供性について述べている、E・トーマスの文章を引用(拙訳)。 ※読みにくいので、原文通りではなく…

モーターサイクル・ダイアリーズ

まだ革命家になる前の若きチェ・ゲバラが、親友と二人で行った南米貧乏旅行を描いた映画を視聴。モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2005/05/27メディア: DVD購入: 4人 クリック: 215…

JFKとRFKの違い その2

RFK

JFKは慎重で穏やかな状況が似合い、常にゆっくりと進み、慎重で火中の栗を拾うような真似は決してしない人でした。 それに対しロバート・ケネディははるかにラディカルで急激に突き進み、闘いや挑戦が似合うタイプで、あの大混乱の60年代の時代精神にまさに…

The Charlie Rose Show

RFK暗殺30周年の際にRFKの遺産について語っている、私にとり興味深い内容なので、ここにメモ代わりにリンク。(1998年6月5日放映) http://video.google.com/videoplay?docid=1600174645113461154 チャーリー・ローズ・ショウはPBSで放映されているインタヴ…

 JFKとRFKの違い

RFK

ケネディ家の若い世代にとり、ケネディ大統領は既に歴史なのに対し、RFKはいまだに現在と未来を象徴する存在なのだそうですが、それは別にケネディ家に限ったことではないと、私は思っています。 (そう書いていた本はこれ↓。)ケネディ家の人びと (下)作者:…

THE UNFINISHED ODYSSEY OF ROBERT KENNEDY

ハルバースタムの著作の大半は日本語に翻訳されていますが、なかには訳されておらず、永遠に訳されることもないであろう本があります。 それは “THE UNFINISHED ODYSSEY OF ROBERT KENNEDY"。 The Unfinished Odyssey of Robert Kennedy作者: David Halberst…

ハルバースタムによるRFK

RFK

D・ハルバースタムの『ベスト&ブライテスト』は、ケネディ政権およびジョンソン政権において、ベトナム戦争の泥沼にはまっていった最上層の高官一人ひとりの愚かさを、完膚なきまでに描ききった名著として、名高い本です。 大臣級の人でハルバースタムの筆…

前口上

今年3月に公開された映画『ボビー』(エミリオ・エステベス監督)で、多少日本での知名度があがった(・・・のか?)ロバート・F・ケネディ上院議員(もと司法長官。略称RFK。愛称ボビー)。 といっても、相変わらず認知度は、せいぜいケネディ大統領の弟で…