モーターサイクル・ダイアリーズ
まだ革命家になる前の若きチェ・ゲバラが、親友と二人で行った南米貧乏旅行を描いた映画を視聴。
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23歳のエルネスト・ゲバラが南米大陸の厳しい現実に触れて変容していく物語。
率直で、賢く、貧しくされた人々への強い共感と深い愛を持ち、人々の中に気さくに入り込み、人々からも深く愛された男の若き肖像画という感じで、ふーん、こういう人だったんだとすっかりゲバラファンになった私(^_^;)。
演じていた役者さんも男前だったしね〜。
それにしてもゲバラが喘息持ちだったとは知らなかった。
映画に出てくるハンセン氏病の療養所で采配を振るう女子修道院長のやり方はちょっと…と思ったが、1950年代の教会の雰囲気が少しわかった気がした。
なるほど、「解放の神学」が生まれるわけだ。
60年代を理解するためには50年代を分かってないとどうもダメだな、と最近思い始めている。
第二バチカン公会議の意義を真に理解するためには、その前のピオ12世時代をよく把握していないとダメだと思うし。
60年代は、私が思っていたより人類の歴史にとって重要な時代だったみたい。
まさに一大転換期。
60年代について少しずつ勉強していきたい。キリスト教を考える上でも重要な時代だと思う。
そんな私が今読みたいのは、当然『モーターサイクル・ダイアリーズ』であり、『チェ・ゲバラ伝』であり、『1967年10月8日』であるわけです。
しかし、そんな時間、あるのか〜?
- 作者: エルネスト・チェ・ゲバラ,棚橋加奈江,角川書店装丁室
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以前、ボビーがチェ・ゲバラのことを「革命のヒーロー」と呼んだとあったのを読んだので*1、ゲバラに興味を覚え、一度この映画を観てみたかったのですが、本当に観てよかった!と心から思えました。
私の生涯の映画ベスト10に入るなあ。
ところで、この映画を観て、うーむ、この人、RFKに似ている…と、ゲバラファンが聞いたら怒りそうなことを思っていました。
貧しくされた人々への共感の仕方とか、その人たちのために何かしたいという思考の方向性とか行動の仕方とかに共通点を感じたんですが、ラテンアメリカから見れば、RFKなんてアメリカ帝国主義者の最たるものにしか見えなかったろうなあ。
RFKが1965年にチリを訪問した際、このように左翼学生から罵られ、卵などをぶつけられておりますし。
挑戦が好きだったボビーは、彼らと討論したらしいですが。
RFKは南米だったか南アフリカだったかで、炭鉱労働者の実態を知りたいと、現地に出かけ、労働者たちは共産主義者だから危ないといわれるのを振り切って炭鉱に入り、出てくると、自分が炭鉱労働者だったら私だって共産主義者になっていただろうと言った人です。
彼は、もし南米に生まれていたら革命家になっていたと自分で言い、人からも革命に身を投じる神父になっていただろうと言われましたが、もしそうだったら、ゲバラと友達になっていたかもね。
ゲバラとはたったの3歳違いだったから。
こちらはペルー訪問の写真(65年)だったかな…?
*1: Robert Kennedy and His Times の801 p