あけましておめでとうございます

 ついにボビーの誕生日にも何もしないで年を越すという、ファンにあるまじき振る舞いにまで及び、このブログも終わったな…という感じですが、とりあえず新年のご挨拶を申し上げます。

 年末年始を挟んで、10日ほどシカゴに行ってまいりました。(半分は仕事ですが、かつてシカゴに住んでいた私にとっては、残り半分は懐かしのシカゴ探訪という感じ)。

 大好きだったアカデミック書籍の専門書店に足を運び、どれどれとアメリカ史のセクションに行ってボビー関連本のチェックをしたところ、JFK本はいろいろ揃っていたのに、RFK本はたった一冊しか棚になく、衝撃を受けた私でありました。なぜっ!?

 ちなみに一冊だけあったボビー本は、これでした。
 

The Gospel According to RFK: Why It Matters Now: New Expanded Edition

The Gospel According to RFK: Why It Matters Now: New Expanded Edition

私が持っている版とはちょっぴり表紙が変わっていて、ボビーの写真に吹き出しがついてRFKの言葉がそこに書いてありました。(1968年3月24日のRFKが語った言葉です。)
 うーん。私は昔の何もない方が好きだけどね…。
 
 色も赤系になってますねえ。私の持っているのは確か青系だったが。

 では、今年もぼちぼち行きます。よろしくお願いします。

 ボビーの歌声

 以前、ボビーの振りして歌っているレコードが60年代にアメリカでヒットしたという話を書きましたが、あのボビーは歌がうまかった。

 クロンカイトのRFKについてのドキュメンタリーを観ていたら、ボビーが"We shall overcome" を歌う場面が出てきたのですが、お世辞にもうまいとは言えず(遊説中だから、疲れていたというのもあるでしょうけどね)、ディビッドが、「お父さんが大きな声で教会で歌うのが恥ずかしかった」と書いた気持ちがちょっとわかった気がしました。
 要するに、ボビー・ケネディは音痴、ですね。

 

 この動画、前にも紹介したと思いますが、なかなかよいので、もう一度、ここに張り付けてしまいます。

Robert F. Kennedy in the Stream of History

 今年3月に出版された、Terrence E. Pauppの本に関する以下のようなアメリカのアマゾンの記述を読んで、読んでみようかという気になりました。注文してみます。

Robert F. Kennedy in the Stream of History

Robert F. Kennedy in the Stream of History


“Author Terrence Paupp has produced a noble and notable effort to revive the Kennedy legacy when it is urgently needed. More than anyone in recent American history, Bobby Kennedy epitomized our better angels by his own journey from Cold War Warrior to passionate advocate for peace, justice, and liberation. It reminds us about the political vistas that were once present, and ignites out imagination with hopes for a better future.”

—Richard A. Falk, Princeton University

“Paupp’s surgical analysis on the statesmanship of RFK gives the reader a deft perspective on the failures of neoliberal capitalism and markets it sought to develop, the problems of social and economic inequality, and the persistent temptation of the US to intervene militarily throughout the Global South. It was during the late 1960s that America realized some of its finest moments are never put to rest as RFK, as well as Martin Luther King, Jr. and Nelson Mandela, struggled for an opening to the full human equality of every citizen. It is this history, with a popular and populist agenda almost intact, that compels attention in our time—which is an ‘age of austerity’ and the tyranny of the ‘one percent.’”

—Larry Birns, Director of Council on Hemispheric Affairs


 下の写真には別に意味はないのですが、ボビーの顔を見ないのも寂しいので。
 

 

RFKの命日

 このところ、仕事が津波状態で、こまねずみのように働いておりますが、ボビーの命日を忘れてはならじというわけで、ひさ〜しぶりの更新です。

 RFKの享年も(とっくに)越えてしまい、馬齢を重ねる中、日本社会のこの現状の中で何がrigth thingなのかを常に考え、それをRFKのように行動に移せる者でありたいと希求しています。

 クラークの感動的な本、The Last Campaign のほとんど終わりのページに、2005年のボビー生誕80年の記念行事の一環として行われたパネルディスカッションにおいて、ボビーのスピーチライターだったJeff Greenfieldが、一言でまとめたボビーの政治哲学が記されています。

 すなわち:

 Take your foot off the other guy's neck!


 現代世界の中で、大切な視点だと思います。
 

カンザス大学での演説

 1968年3月18日にカンザス大学(University of Kansas)でRFKが行った演説の録音。

 出だしがなんだか自信なさげな、頼りない感じの話し方でいささかハラハラしますが、どんどん力を帯びてきます。
 学生の反応もすさまじく、聴いていて圧倒されました。

 最初の方で、わざととぼけて(だと思うのですが)「なんで君たちが笑うのかわからない」とのたまうボビーに思わず笑ってしまいました。

 この演説の全文は以下のサイトに掲載されています。

 http://www.jfklibrary.org/Research/Research-Aids/Ready-Reference/RFK-Speeches/Remarks-of-Robert-F-Kennedy-at-the-University-of-Kansas-March-18-1968.aspx

ちなみに下は、同じ日にしたKansas State University での演説光景です。

 


RFK

 2003年(だったと思うのですが)にPBSで放映されたRFKのドキュメンタリー。
 以前、このブログでも10分割のものを貼り付けていたのですが、それはもうアクセス不能になりました。

 その代わり、2時間近いDVDの内容を一挙に流しているものをYOU TUBEで見付けたので、改めて貼り付けておきます。



 私はこれのビデオもDVDも持っているのですが、数多くあるRFK関係のドキュメンタリーの中でも一番のお気に入りのものです。

 なにせ、アメリカに住んでいた時にこれを観てRFKファン度が一挙に深まった思い出の作品なもので。

 それまでも80年代前半に観た公民権運動についてのドキュメンタリーを通じてRFKファンになっていた私でしたが、ここまではまってはいませんでした。

 このドキュメンタリーを観た翌日、BordersにRFKの伝記を買いに走ったのを覚えています。
 あれこれ比較検討した挙句に購入したのがJ・ニューフィールドの本で、これで私はRFKの半永久的ファンになりました。


 脈絡ないですが、2011年にBordersが倒産したというニュースには驚きましたねえ。アメリカ滞在中は結構お世話になりました。
 一番好きだったのは家の近くの個人経営の本屋と、シカゴ大学関係の専門書店でしたけど。

 下は、画像が鮮明ではないですが、1968年3月25日カンザス大学での演説前、待機中のボビーの写真です。
 ばっちり眼鏡かけて正面向いているのが珍しいかな、と。
 それと、上のビデオ中にもカンザス大学の演説映像は出てきますから(1時間31分頃からです)。
 14,500人の学生(とは、この写真の説明につけられていた数字。フィルムの中では、18,000人とニューフィールドさんは仰ってますが)を前にニューフィールドの表現を借りれば「檻から出た虎」のごとき力強い演説をする前のボビー。

 RFKは、演説の際にはちゃんと眼鏡は外してます。
 すると手にしている原稿の文字の大きさはどれくらいだったのかしらん。ヒトラーは老眼になっても眼鏡を人前ではかけず、演説原稿は12だか14だかの大きなポイントでタイプさせていたと読んだことがありますが。

 ヒトラーの名前と並べるな!とボビーからどやされそうですが(^_^.)。


 

New books on RFK

 あれよ、あれよと時は過ぎ、気付けばも2014年の六分の一が終わろうとしています。
 三カ月以上の御無沙汰で、もはや幽霊ブログ化してますねえ。

 公私共に多事多難(?)で、なかなかボビーに向かえない日々が続いていますが、最近どんな本が出ているかチェックしていないなあと、久し振りに書籍調査なんぞしてみましたら、おお、昔の本が新たにキンドル版で出ていたり(ハルバースタムの本とか。昔、これを入手するのに苦労したのに、今は簡単に手に入る)、もちろん新たな本も出ております。中にはキンドル版のみの出版なんてのもあって、キンドルは勘弁してもらいたい私としては涙を呑まねばならず、本当に時代の趨勢を感じてしまいました。

 読みたいなと思ったのは、Robert F. Kennedy and the Shaping of Civil Rights, 1960-1964ですかね。
 2012年に出たものを、今頃気づいてるわけですが(^_^;)。

Robert F. Kennedy and the Shaping of Civil Rights, 1960-1964

Robert F. Kennedy and the Shaping of Civil Rights, 1960-1964


 相変わらずRFK暗殺関連本は次々と出版されてますが、あまり食指が動きません。生きていた時のRFKを考える方が、はるかに大事だと思うので。2018年には暗殺50周年記念で、また続々と刊行されるでしょうが…。

 あと、今年の3月末にRobert F. Kennedy in the Stream of History が出る予定で、これも読んでみたい(とはいえ、時間があるのか…)。

 

Robert F. Kennedy in the Stream of History

Robert F. Kennedy in the Stream of History


今気が付きましたが、上の二冊の本、表紙に同じ写真を使ってる。区別が付きにくそう。