RFK in the Land of Apartheid

 やっと、やっと、やっと観ました!「RFK in the Land of Apartheid」を。

 手元に届いてからも、あれこれあって落ち付かず、こんな心理状況の中では観たくないと、机の前に飾って待つこと2カ月、やっとゆっくり観ましたよ。

 思った以上によい出来のドキュメンタリーでした。

 RFKが南アフリカに行った5日間の旅に焦点を絞り、彼が語ったこと、したこと、それが人々に及ぼした影響(ある人は、ボビーの演説を聞いて、あれで自分の人生は完全に変わったと語ってましたし、似たようなことは様々な人が口々に述べてました)についてのドキュメンタリー映画です。

 特に、ルツェーリ氏訪問とソエト訪問のパートは深く感動しました。わけても、ソエトにボビーが行き、黒人の人々と普通に接したことと、そのことで、どれほど、当時のソエトの黒人たちが勇気づけられたかという点に、一人の人が行動することで、こんな風に力を与えることができるのだなあと、今更ながらに心揺さぶられました。すごいぞ、ボビー!

 アダム・ウォリンスキー氏は、ボビーがソエトに行ったこと自体が unbelivable statement だったと指摘した上で、ボビーは、権威ある存在としては世界で初めてその地に足を踏み入れた人物であり、その上、そこに行って「あなたたちは人間だ、自信をもって(意訳)、私はあなたと話をするために来たんだ。私の周りにガードする人たちがいても心配しないで。ただあなたと私なんだよ」と伝えた人だとういことを語っていました。

 そうそう、これがロバート・ケネディなんだよね〜と一人頷く私。

 その後も、ボビーの人々への接し方が、本当に一対一の人間と人間の出会いとしてしていて、それにどれほど感銘を受けたかということを語る黒人の人々が登場します。

 とにかく、一人の人間が真摯に他の人間に向かい合い、真剣に受け止め寄り添うことが、どれほどの力を発揮するか、考えさせられた映画でした。

 

 下は、映画中でも大きく使用されていた、ソエトでの一枚。