A Ripple of Hope再び
もう一度DVDを見直してから書こうと思っていましたが、またちょっと仕事が押してきてそんな暇もなくなり、やや覚束なくなってきた記憶に頼って、拙い感想をば。
単純におやと思ったのは、ボビー関連のドキュメンタリーで初めて再現映像が使用されているのを見た時でした。
キング牧師が暗殺されたというニュースを知った後、その夜の集会の場所に行くと決め、ボビーはエセル夫人をホテルに送らせて、自分だけがそこに向かうというシーンが再現映像になっていました。
これが出て来た時は、ちょっとびっくりしました。確かにそんな映像は残っていないでしょうから、使いたいとなれば再現映像しかないのは確かですが。
映画中盤以降、内容はスピーチそのものに焦点が絞られていきます。スピーチを始める前の短いやりとりからスタートして、スピーチを全部流していきますが、途中で途切れる箇所が二か所ありました。
ここはポイント!というところで、切れていろんな人々のインタビューが挿入されています。
一つ目は、ボビーが"I had a member of my family killed, but he was killed by a white man."と言うところ。
よく言われることですが、これが生前、公式の場でJFKの暗殺にボビーが触れた唯一の場面であったこと、またRFKはbrotherという単語も言えず、familyというのが精一杯だったということ等が数人の人たちが語っていました。
もう一つは、有名なアイスキュロスの言葉を引用するところでした。
どちらも、このスピーチを取り上げるとしたら、当然ここに重点を置くだろうという箇所ですね。
このドキュメンタリーが製作されたそもそもの動機が、今日のマーケティングされた、心から溢れ出る言葉ではない政治家たちのスピーチに対する拒絶でしたから、心の琴線に触れるスピーチという視点で、RFKのスピーチを取り扱っていました。
いつかもう一度、DVDをきちんと見直したいと思います。
もっと全部理解できるように、英語力を上げないと…。
このYoutube、しょっぱなに登場する、ここでRFKが1968年4月4日の夜にキング牧師の死について演説した云々の説明書き中、「動揺を隠しきれないまま」(visibly shaken)即興の演説をしたという一文に受けてしまった私。
なんとなく、shakenという単語を見ると、つい震えながらも頑張ってスピーチしてるボビーという想像が働いてしまうからでしょうか。