暗殺20周年、朝のニュース・夜のディスカッション

 CBSが1988年6月5日朝に放映したもの。


 

 最初にインタビューに答えるラムジー(?)さんは、RFKは語るのではなくて、もっと活動せよ、行動せよということを遺したということを述べていて、とことん活動の人だったわけだねえと改めてしみじみ。ボビーのあの行動力には本当に頭が下がる。ただ感心しているだけではあきまへんのですが…。
 
 それと、RFKが着手したベッドフォード・スタイヴサント地区の再開発された映像を目にできて嬉しい。まだ、貧困は残っていると言ってましたが。

 


 セサール・チャベスが、ジャック・ニューフィールドが、そして娘のキャサリーン・ケネディ・タウンゼントがRFKの思い出と、彼から学んだこと、精神的遺産ついて語っています。

 CBSは次の日(6月6日)の夜、「CBS News Nightwatch」でRFK暗殺記念のワシントンで行われたパネルディスカッションを放映。
 司会はチャーリー・ローズ(若いっ)、パネリストはJ・サイゲンセーラー、F・マンキェーウィッツ、J・ニューフィールド(彼はニューヨークから映像を通じて参加)です。RFKを語る際のおなじみのメンバーと言えましょう。


 

 
 

 このパート2の方で、チャーリー・ローズ氏は、RFKの社会的弱者、忘れられた人々に対する姿勢はよいとして、彼の持っていた影の部分、兄の大統領選挙戦中、兄を当選させるためにしゃにむに冷酷なまでに目的を追求し、司法長官時代にキング牧師の盗聴を許可し、ホッファを強引に刑務所に送りこみ…という暗い部分を過少評価してませんか、彼をそんなに褒めていいのですかと鋭く突っ込みを入れてます。

 ホッファに対するボビーの苛烈な対応について答弁するマンキェーウィッツに切り込み、押しまくるローズ、RFK弁護に加勢するサイゲンセーラー。言葉のバトルが繰り広げられ、こんなことをしばしばやっているアメリカ人に、日本人は敵わないわとちょっと思いました。

 よく日本のテレビでもやっている討論と、論理の構築の仕方が違うと言うか。(全部はわかってないので、偉そうなことは言えませんけど。)