見識と胆識

 『中日新聞』2009年2月11日の「中日春秋」から。

 吉田茂ら歴代の首相や大物財界人らが師と仰いだ人がいる。陽明学者の安岡正篤氏である。


(中略)

 ・・・亀井正夫氏も教えを受けた一人になる。自著『和魂洋才のすすめ』で一端を明かしている。

 (中略)

 安岡氏曰く「識」には知識、見識、胆識の三段階があり〈知識の明るい人〉はたくさんいる。だが見識という〈人間ができておって、その上に志がある人かどうかというと、一万分の一ぐらい〉と少なく〈度胸が伴っている人になると、非常にレア〉になる。


 だから自分の役割は、見識と胆識を指導者に与えることにあると任じていたのだという。言い換えればその二つが指導者の要諦だと確信していたのだろう。


 はい、もうお分かりですね。RFKファンの私がこれを読んで、見識と胆識を具えた指導者といえば、それはボビーだわよと一人で喜んでいたことが。

 

そんな風に勝手に喜ばれてもな、とボビー。