RFKのスピーチビデオ

 RFKのスピーチだけを集めたビデオを先日視聴しました。


Speeches of Kennedy, Robert [VHS] [Import]

Speeches of Kennedy, Robert [VHS] [Import]


 40分の短いものですが、あのキング牧師暗殺の際にインディアナでしたスピーチが最初から最後まで全部納められていたので、個人的にはとても嬉しかったです。
 どのRFK関連のドキュメンタリーも、大体スピーチの出だしのところとアイスキュロスを引用する前後、そして最後の部分を編集して見せるので、スピーチ全部が流れるビデオはないのか!と思っていた矢先でしたので。

 不満は、翌日のクリーブランドでしたスピーチ(映画『ボビー』の最後で流れていたもの)やカンザス州立大学でのスピーチがないことや、南アフリカでした有名な演説をもっときちんと扱ってほしかったということですが、40分では仕方ないか。

 どういうわけか、このビデオでは1964年のコロンビア大学での学生とのやりとりがかなり使われていました。確かにRFKの人柄と魅力がよく分かるやりとりでしたが。
 台本なしで自分が考えていることを必ずしも好意的でない学生相手にきちんと説明していかねばならないわけですから、これは日本の政治家とは比べ物にならないくらい鍛えられるなあとビデオを観ながら思いましたねえ。

 そらでバンバン具体的な数字を挙げながら黒人生徒の抱える教育問題を語るボビーの姿を見ながら、日頃ボビー・ケネディがどんなことに関心を抱いているかがありありと透けてみえてくるのも興味深いと思いました。

 RFKが持つ内気な不器用さが心から溢れ出てくるような情熱的な語りで打ち消され、彼の持ち味が発揮されているこの討論会の映像を、知事選挙対策スタッフがTVコマーシャルとして使ったというのも、本当に頷けました。

 
 ところで、ニューフィールドが脚本を書いたドキュメンタリー Robert F. Kenney: A Memoirも観ましたが、あまりに素晴らしいので、一度通して観た後は、少しずつ最初から観ています。

 英語がところどころよく聞き取れないのが、悲しい。ニューフィールドも、くぐもった感じの声で私にとり苦手な部類の話し方をする人なので、決めせりふがよく分からなかったりして、悲しいのなんの。

 このビデオを全部理解できるべく、もっと英語の勉強を頑張ろう!と英語へのモチベーションは高まりますが…。

 また、機会をみてこのドキュメンタリーについて書きたいと思います。PBS製作のRFKと並ぶ素晴らしさです!