ヒラリーの失言の中のRFK
まさか、こんなことで我が愛するロバート・ケネディの名前が日本のニュースに登場するとは。
ヒラリー、大失言。これで彼女の選挙戦も事実上終わりでしょうか。
ボビーの暗殺が現代の日本の新聞紙面やウェブ画面上に登場することは滅多にないことなので、ちょっと記事を集めてみたりして。JFKと違ってRFKは日本ではいないも同然ですから、ええ。
米大統領選の民主党候補指名争いで劣勢にあるヒラリー・クリントン上院議員は23日、指名争いからの撤退を拒んでいる理由について、1968年の民主党指名争いで優位に立っていたロバート・ケネディ上院議員が「暗殺されたのは6月だった」と発言した。(読売新聞)
米大統領選民主党指名争いで劣勢のヒラリー・クリントン上院議員は23日、68年の指名争いでロバート・ケネディ元司法長官が暗殺された事件を引き合いに出し、選挙戦継続の正当性を訴えた。クリントン氏は暗殺事件が6月にあったことを強調したが、黒人のバラク・オバマ上院議員に不測の事態が起きることを期待したとも受け取れる「失言」で、クリントン氏は謝罪した。
クリントン氏はサウスダコタ州の地元紙との会見で「夫のビル・クリントン前大統領も指名を確定したのは6月、(ケネディ元大統領の実弟の)ボビー・ケネディが暗殺されたのも6月だった」と語った。(毎日新聞)
民主党の大統領候補指名を争うヒラリー・クリントン上院議員は23日、劣勢の選挙戦を継続する理由として、同党の候補指名を目指したロバート・ケネディ元司法長官が1968年6月に暗殺された事件を挙げた。ライバルのオバマ上院議員が“不測の事態”に見舞われることを期待したともとれる極めて不穏当な発言で、同氏は「遺憾だった」と陳謝した。
来月3日に予備選を控えたサウスダコタ州スーフォールズの地元紙オーガス・リーダーとのビデオ会見で、クリントン氏は、「私の夫は92年、6月半ばのカリフォルニア州予備選で勝つまで活動をやめなかったでしょ。ボビー(ロバートの愛称)・ケネディがカリフォルニアで6月に暗殺されたことは、みんな覚えているわよね。だから(選挙戦撤退の要求について)私は理解できないわ」と語った。
テキサス州ダラスで暗殺されたケネディ元大統領の実弟で、司法長官や上院議員を務めたロバート・ケネディ氏は、68年の大統領選で、民主党の候補指名に向けた選挙活動を展開した。しかし、カリフォルニア州予備選での勝利直後、ロサンゼルスのホテルで銃撃されて死亡。民主党内の足並みは乱れ、本選で同党候補のハンフリー副大統領は共和党のニクソン候補に敗れていた。(サンケイ新聞)
BRANDON, S.D. — Senator Hillary Rodham Clinton defended staying in the Democratic nominating contest on Friday by pointing out that her husband had not wrapped up the nomination until June 1992, adding, “We all remember Bobby Kennedy was assassinated in June in California.”
Her remarks were met with quick criticism from the campaign of Senator Barack Obama, and within hours of making them Mrs. Clinton expressed regret, saying, “The Kennedys have been much on my mind the last days because of Senator Kennedy,” referring to the recent diagnosis of Senator Edward M. Kennedy’s brain tumor. She added, “And I regret that if my referencing that moment of trauma for our entire nation and in particular the Kennedy family was in any way offensive.”
Friday was not the first time Mrs. Clinton referred to the assassination of Robert F. Kennedy in such a context. In March, she told Time magazine: “Primary contests used to last a lot longer. We all remember the great tragedy of Bobby Kennedy being assassinated in June in L.A. My husband didn’t wrap up the nomination in 1992 until June. Having a primary contest go through June is nothing particularly unusual.” (The New York Times)
3月のTIME誌によるインタビューで既にヒラリー・クリントンはボビーについて似たようなことを語っています。
RFKはヒラリー同様、ニューヨーク選出の上院議員で大統領候補を目指していた立場にあったので、やはり彼女にとってRFKはなんとなく心にかかっている存在なのかも知れません(だんながRFKファンだし)。
しかも、今年は暗殺40周年でロバート・ケネディ関連本はどんどん刊行されるし、ドキュメンタリー映画も作成されたし、きっと40周年記念TV番組は放映されるだろうし、新聞なども記事を出してくるはず(それまでの10周年、20周年、25周年、30周年がそうだったんだから)で、雰囲気としてRFKの暗殺をついつい口にしてしまいやすかったんではないかしら。
だから、うっかり引き合いに出したのではないかと私は思うのですが…。
ニューヨークタイムズの記事によると、H・クリントン氏はエドワード・ケネディ上院議員の入院騒ぎのためにこのところケネディ家のことが頭を離れなかったからと弁明してます。
Kennedyという文字や言葉がマスコミ上で乱舞していた状態だったことに影響されてしまった、と。
ちょっとヒラリー・クリントンが気の毒ですが、この発言は命取りかもしれません。
大統領に向かないという印象を与えたように感じます。
副大統領候補にも選んでもらえなさそう。
でも、そうすると、もしかして共和党が勝つ可能性もあるってこと!?