もう一つの暗殺20周年記念番組

 1988年にFox TVで放映されたという「The RFK Story」なる別番組を発見しました。

 ある部分は、Bob Kennedy: A Remembrance と重なっています。

 8つのパートに分かれてYou Tubeに載せられていますが、前半(Part1〜5)は延々と暗殺事件関連の内容です。

 私はRFKの暗殺事件そのものについては関心がありません。
 それが陰謀だったのか、サーハン・サーハンが真犯人なのかどうかなど、暗殺にまつわる「謎」は、私にとり(誇張して言えば)どうでもいいことです。
 
 暗殺事件に関しては、RFKが撃たれて翌日彼は死んでしまい、彼自身の夢も彼に託された夢も潰えたという事実だけが私にとって重要なことなので。


 

 ここで、アンバサダー・ホテルのオペレイターから警察への通報の通話内容が流れますが、現場を知らないで警察を呼べと言われて電話をかけている通報者のあまり切迫感のない話し方、なんとなく歯車のかみあわない呑気な会話にシュールな印象を受けてしまいました。
 そんなのんびり話している間にも、ボビーは血を流しているんだってば!と地団駄を踏む思いがしました。

 その会話の一部:

オペレーター
“They have an emergency. They want the police to the kitchen right away."
警察
“What kind of emergency?"
オペレーター
“I don't know, honey, they hung up, I don't know..."
(中略)
警察
“We have to know what we're sending on."
オペレーター
“It's some kind of emergency. I don't know what happened. You know we have a Kennedy here tonight."
警察
“You have what?”
オペレーター
“Mr.Kennedy here.”
警察
“Big deal.”
(中略) 
オペレーター
“I think somebody was shot.”
警察
“Oh,great.”
オペレーター
“Great.”

あの〜、greatなんて言ってないで早く出動してくださいよ!


 


 このパート6と次のパート7が、この番組で私が一番いいと思った箇所です。

 生前のRFKの人柄や政治的姿勢(特に社会的弱者とヴェトナム戦争について)などが窺えると思います。(それにしても、シャーリー・マクレーンがボビー支持で活動していたとは知りませんでした。)

 ここで、子供たちと遊ぶRFKやドイツ訪問の際の映像も観られますが、映画「Bobby」でちょっと使用され、サウンドトラックのCDにも収録された演説(20秒の抜粋)をしているRFKの映像も観ることができます。

 RFKは手を叩きながら話してますが、これ、この人の癖ですね。話が盛り上がり、ここぞというところで、手を叩く、もしくは机をトントントンと人差し指で叩くという癖がありますよ、ボビーには。


 

 このパートは番組が終わる挨拶とCMだけです。