反転せるRFK
ロバート・ケネディ暗殺40周年に合わせて発売されたハリー・ベンソンの写真集R.F.K:A Photographer's Journal なのですが、残念なことに、表紙のRFKの写真が反転しています。
髪の分け目が逆だよ、ボビー…。
正しくは下の写真のようになるはず。
それだけでもショックなのですが、もっとショックなのは、中の写真まで反転していること。それも、写真家も被写体も非常に気合の入っているカンザス州立大学でのスピーチ時の写真が、複数。
2ページ見開きの、気迫に満ちたボビーが反転している。それも、立て続けに。
髪の分け目が逆なので違和感を感じます。それらのページの前後は普通なので、ページをめくると、あら、一瞬にして髪の分け目が変わっているというマジックが出現します。
せっかくいい写真が満載で添えられている文章も愛情に満ちているのに、一体どうしたことか。
アメリカのアマゾンで、この写真集に対する評価が低く、反転写真への怒りのコメントが書き込まれているのも無理はない。買ってはいけないとまで書かれている。
…えーと、既に買ってしまったんですけど。
数枚の反転写真を除けば、いい写真集です。なので、残念。
愚考するに、これはRFKの顔が向かって左方向に向いているほうが、写真集を見ている人と向かい合う形になってより迫力と親近感が増すように感じられるので、読者の視線への効果を考えてわざと反転させているのではないでしょうか。ミスでこんなに何枚も、表紙まで反転しているはずがないですから。