Bobby:RFK37

 2年前に製作された短編映画 Bobby: RFK37

これは、Mitchell J.Freedmanが書いた A Disturbance of Fate という700ページに及ぶ小説をもとに作成された映画です。

A Disturbance of Fate

A Disturbance of Fate

 

 要するに、RFKが1968年6月5日に撃たれて死なず、11月の選挙でニクソンを破って第37代大統領になっていたとしたら…という「What if」ものなわけですね。

 映画についてのウェブサイトはこちら。

 http://www.bobbyrfk37.com/

 かなり、RFKに思い入れのある製作者とお見受けいたしました。
 ボビーが大統領になっていたら、ベトナム戦争は4年早く集結し、それがきっかけで冷戦ももっと早く終わり、公民権はもっと認められて白人と黒人の間の溝は縮まり、環境対策もなされていたはずと想像してますから。確かに、その可能性はあったなあ…。
 でも、ボビーの考えだけで国家は動かないから、こう上手くすいすいいったかどうか。
 私は、RFKが大統領になっても、議会の抵抗もすごいことになったろうし、そう理想的に物事は進まなかったであろうと思っているので、この辺りは首をかしげてしまう。

 この映画はYou Tubeで見ることが出来ます。たったの12分足らずの短編です。

 カリフォルニアでの勝利演説の有名なさわりをRFK役のNoah Lukemanがやるのですが、言い回しやボストンなまりは真似できても、RFK本人が持っていたパッションは真似できないことが露呈し、聞いていて少々痛々しさすら感じてしまいました。


 


 映画の最後で、RFKの大統領就任演説(!)が聞けます。
 RFKが言いそうな内容になっているのが可笑しいやら、もの悲しいやら。

 ところで、RFK役があまり本人に似ていないのが、不満。ちょっと太りすぎだと思います。
 やはり、ボビーはほっそりしてないと。

 ところで、ボビーに関して個人的に読んでみたい小説は、When Bobby Kennedy Was a Moving Man です。

 あらすじによると、神様によってシアトルで生きて働けと地上に戻された(輪廻転生した)ボビーは、労働者層のヒーローとして甦るものの、家族に連絡をとることは許されない。(前世の記憶を持っているということか?)

 自分を殺した真犯人は決して逮捕されることはなさそうで気分は落ち込むし、JFK暗殺の黒幕のマフィアのボスをぶちのめせば、逮捕されて自分が刑務所送りになってしまう。
 刑務所にはサディスティックな看守がいて、ボビーはその標的になってしまい…と、どこまでいくのか、このホラ話という小説みたいです。(ファンタジーと書かれている。うーむ。)
 ラストは学校の子供たちの前で天に昇って行くらしいし。どーゆー話やねん!

いやあ、読んで見たい!
37代大統領になる話も気になるけど、こっちがもっと面白そうです。

 

When Bobby Kennedy Was a Moving Man

When Bobby Kennedy Was a Moving Man