早稲田大学事件のボビー

 大変、お久しぶりでございます。

 パリにいたなどというのは、はるか昔の記憶の彼方へ消えていき、今日はやっと休みだ〜と名古屋で息をついております。

 C・ケネディ氏の駐日大使着任間近ということで、東京新聞が51年前の早稲田大学でのRFKの講演について記事を書いていました。(私のRFK好きをよく知っている友人が記事をPDF化して送ってくれました。ありがとう!)

 見出しが「敵ながらあっぱれ」というこの記事からの引用を以下に。

 (引用者注:高橋雄三さん。当時の第一政経学部学友会委員長で、RFKに公開質問状を事前に提出し、それに対してRFKが答えるという討論会をする手筈になっていたはずが、講演会を企画したのは別組織だったことで、そのような形にならないで、RFKが「一方的にケネディ氏が講演を始めた」ため)最前列にいた高橋さんが「話が違う!質問に答えろ!」と大声をあげると、後ろから「黙れ!」
 
 その混乱にケネディ氏は予想外の行動に出た。高橋さんを指名し、手を差し伸べて壇上に引き上げたのだ。

 「当時のライシャワー米大使の回想録などによると、混乱を予想して討論会の中止も検討された。だがケネディ氏は来て、私に質問させた。三十六歳の若さで“敵”ながらあっぱれと思った」と高橋さん。

 そう、これがボビーなんだよねえ、と一人満足しながら、記事を読む私でありました。