やはり68年に死ぬのね
お久し振りです。2011年はやるぞ〜と思っていた割には、1月はさっぱりでした。
実は、この空白の期間、私は引っ越しにてんやわんやでして。
先週引っ越して、まだ片付けが終わっていません…。
ところで、引っ越し作業の最中にもう処分しようと思った本の中に、RFKがちらりと出て来るので、本日はそれについて書こうかと。
その本とは、矢作俊彦『あ・じゃ・ぱん!』です(本当は、んと!が合体している)。
- 作者: 矢作俊彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
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これは、改変歴史ものというのか、架空の日本現代史を舞台にした小説です。
この小説世界の中では、第二次世界大戦後、日本は分断国家になり、田中角栄やライシャワー教授など実在の人物が実際とは全く異なる境遇、立場で登場します。
例えば、田中角栄は、この世界では、分断されて社会主義国家となった東日本=日本人民民主主義共和国における反政府ゲリラの指導者である、といった具合です。
この世界の中で、ジョン・F・ケネディ大統領が、ごくごく最初にほんの数行、主人公が自分の父親のことを回想する際にちらりと出て来るのですが、そこでRFKも登場します。(強調は私がしています。)
一九六八年、JFKが、次期大統領候補に指名されたばかりの弟もろとも、アトランティック・シティで爆死しなければ、そして彼のもくろみどおりホワイトハウスの鍵をすんなり弟の手に譲渡せたなら、(以下略)
そう、JFKは68年まで二期、大統領をほぼつとめあげているわけです。
なのに、RFKの方は、この世界でも大統領になる前に暗殺されているのですね。
42歳でやはり死んでしまったのか。
ボビー、どこまでも不運。しかも、名前すら出してもらえてないし…。
せめて、ロバートの名前くらいは出して欲しかった。
これでは、この弟とはエドワードかもしれないという可能性を疑われるではないですか。
さて、この事をブログに書いたので、心置きなくこの本を処分します。
『あ・じゃ・ぱん!』の世界では、二人一緒に死んでしまう兄弟。どこまでも絆が深いですなあ。